衛星運用
概要
当社事業の根幹である人工衛星(静止衛星および低軌道衛星)の管制業務を通じて宇宙・メディア両事業を支え、長年培った経験と運用技術で事業拡大に貢献する。
職務内容
◆衛星管制業務
- 人工衛星本体の維持管理衛星の各種センサーデータをもとに、機器の状態(温度、電圧、通信状況など)を評価し、異常兆候の検出やリスク分析を行う。衛星シミュレータを活用して、運用シナリオの検討や検証を行い、運用計画を立案・実行する。
- 人工衛星の軌道維持管理衛星が所定の軌道を維持できるよう、軌道制御(軌道変更・保持)を計画・実施する。推進剤の残量や消費効率を管理し、衛星の残寿命を評価する。また、スペースデブリ(宇宙ゴミ)との衝突リスクを解析し、必要に応じて回避マヌーバを実施する。
- 地上設備の維持管理衛星との通信を担う地上局設備(アンテナ、送受信機、制御システムなど)の運用を行う。故障対応だけでなく、新しい技術や設備の導入による運用効率の向上や機能強化も推進する。
- 運用手順書の整備と訓練衛星運用、軌道制御、地上システムに関する手順書を作成・更新し、管制員向けの訓練を定期的に実施する。これにより、運用の標準化と安全性の確保を図る。
◆新規衛星の調達
- 衛星の技術仕様検討・設計審査の支援ミッション要件に基づき、衛星の構成要素(通信機器、電源系、姿勢制御系など)の技術仕様を検討する。設計審査(PDR、CDRなど)を通じて、技術的妥当性や実現可能性を評価する。
- 衛星管制設備の調達(技術仕様・設計審査・技術評価の検討)新衛星の運用に必要な地上局設備やソフトウェアの選定・導入を行う。衛星とのインターフェースや運用要件に適合するよう設計・構築する。
◆他社衛星の受託運用
- 他社が所有する静止衛星(GEO)や低軌道衛星(LEO)について、運用業務を受託し、衛星の状態監視や軌道制御などを代行する。
◆新領域への技術支援(SSA/SDA等)
- 宇宙状況把握(SSA: Space Situational Awareness)や宇宙領域認識(SDA: Space Domain Awareness)など、新たな宇宙利用分野に対して、技術的な検討支援を行う。
◆静止衛星の管制業務に関する技術・運用コンサルティング
- 静止衛星の運用経験を活かし、他の企業や団体に対して、衛星システム設計、衛星管制業務、運用体制構築、リスク管理などに関するコンサルティングを提供する
必須要件(マインド・スキル・資格等)
- エンジニアとして常に新しい技術を学ぶ意欲
- 衛星運用・軌道解析・衛星自体への興味関心
- 英語でのコミュニケーションに抵抗が無いこと
歓迎要件(マインド・スキル・資格等)
- 衛星システムの知識 (小型衛星などの研究開発、搭載機器・材料研究、制御研究などの経験がある)
- 軌道力学の知識(衛星や天体の位置計算、人工衛星のミッション解析などの経験がある)
- プログラミングの知識(基礎的なプログラミングの履修経験がある。言語不問)
- AIや機械学習を用いたデータ処理経験
- 無線通信に関する資格(電気通信主任技術者、第一級または第二級陸上無線技術士、第一級陸上特殊無線技士など)
勤務地
横浜衛生管理センター
主なQA
Q:英語を使う場面はありますか。
A:以下のような場面で使用します。
スピーキング:衛星製造メーカとの定期的なMTG、カンファレンス参加・発表、衛星調達時のベンダとの調整
ライティング:海外事業者(衛星メーカ、解析ソフトベンダ等)とのメールやりとり
リーディング:衛星の仕様書は主に英語(運用手順書は日本語版も作成)
Q:入社後どのようにして専門知識を身に付けられますか。
A:部内の技術訓練を受けたり、担当内で勉強会を実施したり、社内の技術研修に参加したりするなどして専門知識を身に付けられます。
Q:製造側に人工衛星の仕様を改善依頼することはありますか。
A:新規衛星調達時には、衛星メーカ(複数社)と当社の要求仕様について議論しながら衛星の調達先を決定します。
また、運用中の衛星は宇宙空間にあり衛星そのものを改修することはできないため、衛星メーカや海外の衛星オペレータと意見交換をする中で運用改善をはかっています。
Q:衛星業界には多くの企業がありますが、スカパーJSATの強みは何ですか。
A:当社は30年以上に渡って静止軌道上で衛星を運用し、サービス提供している実績があります。長年培ってきた運用の知見や、正確かつ効率的な運用手順、運用事故の防止や対策のノウハウ等は大きな強みです。また静止軌道上に権益をもっていることも強みです。
Q:メーカーとの違いは何ですか。
A:当社は衛星製造メーカより人工衛星を購入し、衛星を利用した通信サービスをお客様に提供しています。従って実際にサービスを使用するお客様とのやり取りができる特徴があります。
また衛星の技術や知識面では、メーカには衛星のコンポーネント毎のプロの方が多いイメージですが、当社では基本的に運用者として衛星全体を見ることが多いです。
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